筋肉はたんぱく質が材料となってつくられますが、それだけではなくビタミンやミネラルも欠かせません。
すっぽんは、タンパク質の材料となるアミノ酸をはじめ、ビタミンやミネラルをバランス良く含んでいるので、筋肉増強に効果があります。
すっぽんの筋肉増強に効果がある成分
すっぽんは筋肉増強に効果があるアミノ酸、ビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。
アミノ酸
すっぽんは、筋肉の材料となるアミノ酸を20種類も含んでいます。
その中でも特に、BCAA、アルギニン、グルタミンは筋肉増強の効果が高い成分です。
BCAA
必須アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンは3つ合わせてBCAA（ Branched Chain Amino Acidsの略）と呼ばれ、筋肉増強に高い効果があります。
必須アミノ酸は体内で合成できないため、食事で摂取する必要があるので不足しがちです。
BCAAは筋たんぱくを構成しているアミノ酸の35％～40％を占めています。
そして、筋肉をつくったり傷ついた筋肉を修復したりする働きがあります。
特に、ロイシンはたんぱく質の合成に重要な役割をする成分で、筋肉を増やしたり強化したりする働きがあります。
また、運動をすると、身体は脂肪や糖質、血液中のBCAAをエネルギーとして使用します。
これらが不足すると、その後は筋肉中のBCAAを分解して使用します。
ですので、BCAAが不足すると筋肉の分解が進んで筋力が低下してしまいます。
すっぽんでBCAAを摂取すると、筋肉を強化する、筋力の低下を防ぐ、などの効果で筋力を増強します。
アルギニン
非必須アミノ酸のアルギニンは、成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。
成長ホルモンには筋肉の合成や成長を促す働きがあるので、筋肉の増強に効果があります。
ちなみにアルギニンは、血管を拡張したり血管をしなやかにしたりする働きがある一酸化窒素を合成するので血流を良くする働きもあります。
グルタミン
グルタミンは、激しい運動や怪我をした時、ストレスがかかった時などに必要となります。
グルタミンは、体内で生成できる非必須アミノ酸ですが、このような場合には量が不足してしまいます。
そうなると、身体は筋肉を分解し、筋肉中のグルタミンを使うため筋肉量が減ってしまいます。
ですので、筋肉量が減らないように補う必要があります。
ビタミンとミネラル
ビタミンとミネラルも筋肉をつくるのに必要な成分です。
たんぱく質がいくらあってもビタミンやミネラルが不足すると筋肉はつくられません。
特に、ビタミンB6、葉酸、マグネシウム、亜鉛は不足すると筋肉増強に重要な成分です。
すっぽんにはこれらの成分が全て含まれています。
ビタミン
ビタミンB群
ビタミンB1、B2 は、糖質、脂質、たんぱく質の代謝（栄養素をエネルギーに変換すること）に深く関わっていて筋肉をつくったり痛んだ筋肉を回復したりします。
ビタミンB6は、脂質をエネルギーに変える、筋肉の材料となるアミノ酸の代謝を助ける、アミノ酸をつくったりする、などの働きがあり、筋肉増強にかかせないビタミンです。
葉酸は筋肉の細胞分裂にかかわっており、不足すると筋肉の維持ができなくなります。
ビタミンD
ビタミンDは、筋肉の細胞と結びついて筋肉の合成を促したり、増強したりします。
ミネラル
ミネラルは、筋肉の機能を調整する働きがあります。
亜鉛
亜鉛は細胞をつくるのに必要な成分です。
不足すると傷ついた筋肉が回復しにくくなります。
マグネシウム、カルシウム、ナトリウム
カルシウムとナトリウムは筋肉の収縮をスムーズにし、マグネシウムは筋肉を緩めます。
カルシウムイオンは心臓の鼓動や胃腸の動きなど、筋肉の収縮に欠かせない成分です。
不足すると心臓や胃腸の働きが悪くなってしまいます。
また、マグネシウムが不足すると筋肉が痙攣します。
運動後に摂取すると効果的
すっぽんで筋肉を増強したい場合は、運動を合わせて行うとより効果的です。
筋肉を維持するためにはウォーキング、さらに強化したい場合は筋肉トレーニングを行うといいでしょう。
特に高齢の方は、転倒や寝たきりを防ぐためにも下半身を重点的に鍛えましょう。
全身の筋肉の7割は下半身にあると言われていますので、下半身の強化は全身の筋力アップに効率的です。
また、筋肉トレーニング後の24時間は筋タンパクの合成が促進されています。
ですので、トレーニング後、なるべく早い時間にたんぱく質を摂取すると筋肉を増強する効果が高くなります。
すっぽんは健康食品なので摂取する時間に決まりはありませんが、筋力アップの効果を得たい場合は運動後1時間以内に摂取すると効果が高まります。