すっぽんは、高血圧の原因となるストレスによる自律神経の乱れ、血行不良、コレステロール値の上昇、肥満、活性酸素の攻撃を防ぎます。
さらに、血圧を下げる働きがあるカルシウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。
すっぽんは、これらの働きや成分の相乗効果で高血圧を予防、改善します。
すっぽんの高血圧に対する働き
すっぽんは、高血圧を引き起こす原因となる以下の症状を改善し、高血圧を予防します。
高血圧の原因を予防する
ストレスによる自律神経の乱れ
すっぽんは、高血圧の原因のひとつのストレスや、ストレスによる自律神経の乱れを整える働きがあります。
過度のストレスがかかったりストレスが長く続いたりすると、自律神経の働きが乱れます。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。
この2つは、状況に応じて自動的にどちらかが優位な状態に切り替わって働いています。
ストレスによって自律神経の働きが乱れると、交感神経が常に優位な状態が続いてしまいます。
交感神経が優位になると、血管が収縮したり心臓の鼓動が早くなったりして血圧が上昇します。
すっぽんには、ストレスを改善する効果がある以下の成分が含まれています。
- トリプトファン
- グリシン
- メチオニン
さらに、自律神経の乱れの原因となるホルモンバランスの乱れを改善する働きがあります。
すっぽんのストレスに対する詳しい働きはこちらから
すっぽんの自律神経の乱れを調整する詳しい働きはこちらから
活性酸素の攻撃
すっぽんには、活性酸素の攻撃によって血圧が上昇するのを防ぐ働きがあります。
活性酸素は、加齢やストレス、紫外線、たばこなどが原因で増えすぎると正常な細胞を攻撃して酸化させてしまいます。
血管が活性酸素に攻撃されると、血管の壁が酸化して固くなってしまいます。
そうなると、血液の流れに対する抵抗が強くなって血圧が上昇します。
すっぽんには、高い抗酸化作用(活性酸素を除去する働き)があるビタミンEが含まれています。
コレステロール値の上昇
すっぽんには、コレステロール値を下げる働きがある不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
悪玉コレステロールは、増えすぎると活性酸素と結合し、超悪玉コレステロールとなります。
超悪玉コレステロールは血管の壁に沈着し、血管を狭くして、高血圧の原因となります。
すっぽんは、コレステロール値を下げる働きがある以下の不飽和脂肪酸を含んでいます。
成分名 | 働き |
---|---|
DHA(ドコサヘキサエン酸) EPA(エイコサペンタエン酸) |
・コレステロール値や中性脂肪値を下げる ・善玉コレステロールを増やす |
リノレン酸 | 体内でDHAやEPAに変換される |
オレイン酸 | 悪玉コレステロールだけを減らす |
リノール酸 | 血液中のコレステロールを減らす |
肥満
肥満には、皮下脂肪が多くなる肥満と、内臓に脂肪が過剰に蓄積された肥満の2つの種類があります。
このうち、内臓型肥満になると、内臓脂肪が分泌するアディポサイトカインという物質の分泌異常が起き、インスリンの働きが弱くなってしまいます。
そのため、インスリンの働きを助けようと、さらにインスリンが分泌されます。
インスリンは血糖値を下げる働きがありますが血圧を上げる働きもあるので、肥満になると高血圧になりやすくなります。
すっぽんは代謝を促して太りにくい身体にする働きがあるので、肥満を予防して高血圧を防ぎます。
高血圧を予防する成分を含んでいる
すっぽんは、高血圧を予防する働きがある以下の成分を含んでいます。
- カルシウム
- カリウム
- マグネシウム
カルシウム
カルシウムが不足すると、不足したカルシウムを補うために骨からカルシウムが溶け出します。
すると、血液中にカルシウムが溶け出し、血中のカルシウム濃度が高くなります。
余分なカルシウムは血管の壁にとりこまれ、血管の壁が収縮して血液の流れが悪くなり、血圧が上昇してしまいます。
カリウム
カリウムは、体内の余分な塩分を体外に排出して血圧を下げる働きがあります。
マグネシウム
マグネシウムはカリウムの働きを助けます。
カリウムとマグネシウムを一緒に摂取すると効果的ですが、すっぽんにはどちらも含まれています。
生活習慣の見直しも必要
このように、すっぽんは高血圧の予防や改善に効果があります。
しかし、すっぽんを摂取しただけで高血圧が予防できたり、改善したりするわけではありません。
すっぽんを摂取しつつ毎日の生活習慣を見直し、以下のことに注意すると高血圧の予防、改善により高い効果が期待できます。
- 減塩する・・・1日6グラム以下
- 適度な運動をする・・・血管が広がり血圧が下がる、インスリンの働きが促進される
- 節酒・・・飲みすぎると血圧が上昇する
- ストレスに気を付ける