すっぽんには、貧血対策に効果がある成分が多く含まれています。
さらに、貧血対策に効果がある、抗酸化作用やホルモンバランスの乱れを整える働きがあります。
すっぽんは、これらの成分や働きの相乗効果で貧血を予防、改善します。
すっぽんは貧血に効果がある成分を多く含んでいる
すっぽんは貧血対策に効果がある成分を多く含んでいます。
貧血対策には、次の7つの栄養素が効果があります。
- 鉄
- たんぱく質
- 銅
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- ビタミンC
- 葉酸
すっぽんは、この7つの成分のうちビタミンC以外の6つを含んでいるので、貧血対策に効果があります。
すっぽんに含まれている貧血対策に効果がある成分
鉄
貧血の9割は「鉄欠乏性貧血」です。
鉄は赤血球の主な成分のヘモグロビンの材料となります。
ヘモグロビンは酸素を身体のすみずみに運ぶ役目があります。そのため、鉄不足によってヘモグロビンが減少すると、酸素が全身に行き渡りにくくなって動悸、めまい、立ちくらみ、息切れなどが起こります。
たんぱく質
すっぽんには、たんぱく質の材料となるアミノ酸が20種類も含まれています。
たんぱく質はヘモグロビンの材料となります。
また、鉄は吸収率が低く摂取した量の10%程度しか吸収されません。
たんぱく質は鉄の吸収率を高める働きがあります。
銅
銅はヘモグロビンの合成に欠かせない成分です。
鉄があっても銅が不足しているとヘモグロビンが合成できずに貧血になります。
ビタミンB6
ビタミンB6はヘモグロビンの材料のたんぱく質の合成に欠かせない成分です。
不足するとヘモグロビンが合成できずに貧血になります。
ビタミンB12
ビタミンB12は、またの名を「造血のビタミン」といい、貧血対策に欠かせない成分です。
ビタミンB12は正常な赤血球を作るのに必要な成分で、不足すると「巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)」を引き起こす場合があります。
葉酸
葉酸は、ビタミンB12と一緒に血液をつくります。
ビタミンB12と一緒に摂取するとその効果を高めますが、すっぽんにはどちらも含まれています。
すっぽんの貧血対策に効果がある働き
抗酸化作用
すっぽんには、赤血球を攻撃する活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
活性酸素は、加齢や紫外線、ストレス、たばこ、激しい運動などが原因で増えすぎると、正常な細胞を攻撃し、酸化してしまいます。
赤血球が活性酸素に攻撃されると、赤血球を覆っている細胞膜がダメージを受けて赤血球が壊れてしまい、「溶解性貧血(ようかいせいひんけつ)」を起こす場合があります。
すっぽんには高い抗酸化作用があるビタミンEが含まれています。
ホルモンバランスの乱れを整える
すっぽんには貧血の原因のひとつ、ホルモンバランスの乱れを整える働きがあります。
ホルモンバランスが乱れると、生理不順が起こってひと月に2回生理が来たり、月経過多で出血量が増えたりして貧血になる場合があります。
すっぽんには、ホルモンバランスの乱れを整える効果がある、以下の成分が含まれています。
- 亜鉛
- ビタミンB6
- ビタミンE
- アルギニン
さらに、ホルモンバランスが乱れる原因となる以下の症状を予防、改善する効果があります。
- 睡眠不足
- 栄養の偏りや不足
- ストレスによる自律神経の乱れ
すっぽんのホルモンバランスの乱れを整える詳しい働きはこちらから
ビタミンCと一緒に摂ると効果的
すっぽんで貧血の予防、改善効果を期待する場合は、ビタミンCを一緒に摂取するとさらに効果的です。
ビタミンCは、1.すっぽんは貧血に効果がある成分を多く含んでいる で説明したように、貧血対策に効果がある成分のひとつですが、すっぽんには含まれていません。
ビタミンCは抗酸化作用があるので、相乗効果でビタミンEの抗酸化作用をより高めます。
さらに、ビタミンCには鉄の吸収率を高める働きがあります。
鉄は、前述したとおり 貧血対策に大きな効果がありますが、吸収率が低い、という欠点があります。
すっぽんと一緒にビタミンCを摂取すると、貧血対策の効果がさらに高くなることが期待できます。