妊娠中や授乳中にすっぽんを摂取しても大丈夫?

すっぽんは基本的には妊娠中や授乳中に摂ってもよい

すっぽんは、妊娠中や授乳中に摂取しても大丈夫です。
むしろ、妊娠中や授乳中に良い働きが多くあります。

ただし、食べてはいけない部位があるので注意しましょう。
また、サプリメントとしてすっぽんを摂取する場合は、製品によっては摂取を避けるように指示されたものがあります。
すっぽんのサプリメントを摂取する場合は、パッケージや製品紹介のホームページで事前によく確認してください。

妊娠中や授乳中に摂取する際の注意点

食事として摂取する場合

妊娠中や授乳中にすっぽんを食事として摂取する場合は基本的には問題はなく、むしろ良い効果が多くあります。
ただし、すっぽんの刺身や生き血を摂取することは控えましょう。

野生のすっぽんの生き血には、寄生虫やサルモネラ菌、肝炎ウイルスがいる場合があります。
また、生のすっぽんを食べてサルモネラによる食中毒になった例があるので、刺身で食べるのも避けましょう。
衛生管理が整った養殖場のすっぽんを使用するとそのおそれはほとんどありませんが、妊娠中や授乳中は念のために刺身や生き血の摂取は避けましょう。

サプリメントとして摂取する場合

妊娠中や授乳中にすっぽんをサプリメントとして摂取する場合は注意が必要です。

すっぽんのサプリメントは、すっぽん以外にも他の成分を配合しているものが多くあります。
そのため、すっぽんのサプリメントを妊娠中や授乳中に摂取して良いかどうかは製品によってばらつきがあります。
パッケージや製品紹介のホームページをよく確認し、摂取しないように書かれている場合は避けましょう。

また、サプリメントは成分を濃縮しているのでアレルギーや体調不良を起こす可能性があります。
ですので、摂取可と書かれていても念のために事前に医師に相談するか、メーカーのサポートセンターに相談することをお勧めします。

妊娠中や授乳中に良い効果

すっぽんを食事として摂取すると、妊娠中や授乳中に良い次の4つの効果があります。

栄養が豊富に含まれている

すっぽんはアミノ酸、ビタミン、ミネラル、不飽和脂肪酸など栄養素を豊富に含んでいるので食事で不足している栄養素を補います。

妊娠中は、胎児を育てるために妊娠前より多くの栄養素が必要です。
また、授乳中は赤ちゃんに母乳を与えるために、妊娠前より350~500キロカロリー、多く必要です。
しかし、つわりになって食事が満足に摂れなくなったり、育児で食事の用意をする時間がなかったりして必要な栄養素を摂取するのが難しい場合が多くあります。

特に、鉄、カルシウム、亜鉛、たんぱく質は妊娠、授乳中に必要な成分ですが、すっぽんにはすべて含まれています。

すっぽんに含まれている栄養素についてはこちらから

ホルモンバランスの乱れを整える

すっぽんには、ホルモンバランスや自律神経の乱れを整える働きがあります。

妊娠中は、ホルモンのバランスが変わったり自律神経が乱れやすくなったりします。

また、出産後は妊娠中に増えていたホルモンの分泌量が元に戻りますが、脳は分泌量が減ったと錯覚してホルモンバランスが乱れる場合があります。
その結果、頭痛やめまい、下痢、微熱などの症状がおこったり、母乳の量が減ったりする場合があります。

すっぽんのホルモンバランスの乱れを整える詳しい働きはこちらから
すっぽんの自律神経の乱れを整える詳しい働きはこちらから

冷えを予防、改善する

すっぽんは、冷えを予防、改善する働きがあります。

妊娠中はホルモンバランスや自律神経が乱れやすいので、冷えやすくなります。
また、冷え性の人は血流が悪いので、乳腺に流れ込む血液の量が減って母乳の量が減ってしまいます。

すっぽんの冷えを予防、改善する詳しい働きはこちらから

ストレスを緩和する

すっぽんには、ストレスを緩和したり自律神経の乱れを整えたりする働きがあります。

妊娠中はホルモンバランスが乱れやすいため、ストレスを感じやすくなります。
また、出産や育児によって環境が激変するため、授乳中はストレスを強く感じやすくなります。

ストレスを強く感じたり、長く感じたりすると自律神経の働きが乱れます。
自律神経は体中のさまざまな器官の調整を行っているので自律神経の働きが乱れると、鬱(うつ)、や頭痛、吐き気、動悸、息切れ、イライラなどの体調不良が起こる場合があります。
また、妊娠中になりやすい高血圧症候群を引き起こす場合があります。

すっぽんのストレスを緩和する詳しい働きはこちらから